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旅にはテーマが必要。何でもいいからテーマを持つことについて前回書きましたが、今回はテーマから計画を作ることについて。

決めたテーマに沿えるためには、その場所に行き、その行動をする必要があるわけですが、旅というのは時間もお金も有限なので、何でもかんでも全てやるといった欲張りなことはできません。
何か一つやろうとするなら残りのことは捨てる。余力があれば残りのことを少しずつ取り入れていく、といった優先順位を意識しながら計画を立てる必要があります。

たとえば前回出した「新穂高の山からの景色を見る」がテーマの場合、絶対に必要な計画としては、「新穂高の山まで行く」「山の上で景色を見る」「新穂高の山から帰る」の3つは何よりも優先させる必要があるのです。当たり前ですね。
そこから掘り下げ、自宅から新穂高まではどういうルートで行くのか、いくらかかるのか、時間はどれくらいかかるのかを調べ、何時に到着するのか?を割り出します。
そして、何時に現地を出て、何時に帰宅するのか?まで計画を立てます。

この基本計画がしっかりと立てられれば、ひとまずOK。最低限の旅は出来そうですね。
ここからは、いかに旅のバリエーションを拡げるか?を考えて、余力の範囲で計画に練りこんでいきます。

例えば、山を下りたところから30km離れたところに秘湯があるとします。
その秘湯は朝7時から開いてるけど、夕方の16時には閉まってしまうとします。
新穂高と秘湯、両方行くにはどうするか?となります。夕方16時に閉まるのはなかなかタイトですよね。でも朝7時から開いているようです。
では、朝7時には間に合わなくても、朝9時くらいに先に秘湯に入ってから山に向かうように計画を変更することにします。

30km離れた先の秘湯までの移動はレンタカーだとすると、レンタカーを借りる時間と30km移動する時間が必要です。
レンタカーの営業所はだいたい朝8時くらいから開いているので、8時に借りると、8時半には出発できます。
そこから30km、山道なので平均速度は40kmくらいで考えると、まあ50分くらいかかりそうかなと。
とすれば、秘湯には9時半には着くことになります。

でも、新穂高の山に登るのが目的なので、あまりゆっくりしていられません。12時には山の上にいたい。となれば、そこから逆算し、秘湯からロープウエー乗り場のところまでの距離を調べます。すると60kmとのことなので、1時間少し。ロープウエーと徒歩で1時間。なので、10時には秘湯を出発しないといけなくなります。
せっかくの秘湯なのに30分しか居られないのは少々せわしないですが、メインテーマじゃないのでばっさりと切り捨てます。これが結構肝心です。

とまあこんな感じで、テーマを決めたらそのテーマを守り抜くように、計画を立てていきます。ここがブレると何しに行ったか分からなくなりますね。