2017年10月

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LCCは確かに安く、旅行者の強い味方です。しかしその安さには理由があり、注意すべき点がいくつかあります。
そんな注意点をまとめてみます。

■チェックイン時刻に厳密

LCCで最も厳しいのは、チェックイン時刻に厳密という所だと思います。
航空会社によって異なりますが、国内線の場合だと、だいたいフライトの90分前~30分前がチェックイン時刻となってます。

ここで重要な点は、30分を1分でもオーバーすればアウトだという所です。

LCCは最低限のスタッフで運用されているため、チェックインカウンターの業務についても例外に対応する余裕がありません。
これがフラッグキャリアのJALやANAだと、一応決められたチェックイン時刻から1分オーバーしても、カウンターで「急いでください!」なんて言われて助かったりします。過去には、台湾の中華航空にて、チェックイン時刻を大幅に過ぎた時がありましたが、スタッフさんが荷物まで持って搭乗口まで一緒に走ってくれました(泣)。
そんな心温まるサービスはLCCには1ミリもありませんので、空港には余裕を持って向かいましょう。

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ちなみにこちらは横丁ライジングの帰り、仙台空港にてチェックイン時刻を1分過ぎて、カウンターの窓口が閉まり、乗れなくなった時の様子です。この後、正規料金でANAの便を買ったりして(しかもセントレアまでの便しか無かった)、結局LCCのチケットは捨て(こういう自己都合の場合は払い戻し不可能)、名古屋から新幹線にも乗り…という、とんでもない出費となりました。あの時仙台で牛タンを食いすぎなければ…。悪夢です。


■お預かり手荷物は有料だ

これもLCCの特徴なのですが、スーツケースなど機内に持ち込まない荷物について、料金がかかります。
Peachだとチケットを買う時に、「シンプルピーチ」「バリューピーチ」「プライムピーチ」とランクがあるのですが、最も安い「シンプルピーチ」だとそのままではお預かり手荷物は別料金となります。
路線や予約方法によって別料金の価格は異なりますが、関空から新千歳に行こうとして「シンプルピーチ」でチケットを買いました、でもスーツケースを持ってきてしまった場合、窓口で支払う料金は2,880円です。
これは結構痛いですよね?

最初から「バリューピーチ」などにしておけば良いわけですが、ローコストの旅をしたいのであればそもそもお預かり手荷物としてのスーツケースは本当に必要なのか?という見直しも必要だと思います。


■常に安いわけではない

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前回の記事で、JetStarで成田から那覇まで5000円台だと書きましたが、これは12月7日の木曜日という、沖縄旅行に行こうとする人がそんなにいない時期の値段だったりします。
これが年末の12月29日だと、7時40分フライトの一番高い値段では30,990円もします。実に5倍以上高騰してます。
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飛行機の値段が高くなる時期は決まっていて、年始年末、ゴールデンウイーク、お盆前後、この3つが一番高い時期です。なぜなら、会社が休みになる人が多いからです。

では、同日のANAの成田から那覇の便を見てみましょう。こちらは「旅割21」で31,940円となってます。あまりJetStarと変わりませんね。
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12月7日のANAだと「旅割28」で9,640円です。
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このように時期によって大きく値段が変動するので、LCCが常に安いと思っていると実はそうでもない、と言えます。飛行機を使った旅をするなら繁忙期を避けることが肝要です。

また、3連休のような時も若干高くなります。こういう時は3連休の前日の平日に仕事を休んで往路を買い、3連休の中日に復路を買う。そうすることで激安になります。人が一斉に移動する所に混ざってはだめですね。

ちなみに12月29日の成田~那覇便で着目すべきなのはANAの「旅割55」などの部分です。全て「満席」で売り切れていますが、本当に12月29日にお安く行きたければ、旅割55が発売された瞬間(フライトの数か月前)に購入を済ませることです。早めのスケジューリングと、クリックでの争奪戦に勝つことが必要です。現在は10月25日、2か月前ではもう遅いということでもあります。
沖縄に実家がある人は大変ですね。

沖縄のような離島ならともかく、内地での移動であれば、繁忙期でも価格が変動しない新幹線の方が安いといった現象も起こります。それも見越して上手にルーティングしたいものです。

■欠航や遅延が多い

台風などの悪天候になった時、LCCから順番に欠航が決定し、ANAが最後まで粘ると言われているのはあながち嘘ではありません。悪天候になるとイレギュラーな業務が大量に発生するため、LCCでは対応しきれないのでしょう。

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この写真の新千歳から関空の便が欠航になったものですが、この日のPeachのほぼ全てのフライトの欠航が前日の晩に発表されました。北海道から帰れなくなった時の写真です。

これがJALやANAだと、窓口の対応で他の航空会社に振り替えてくれたり、色々なことをしてくれるのですが、LCCの場合は払い戻しか自社便への振り替えのみとなります。
この時、自社便の振り替えを依頼したのですが、翌日飛ぶかどうかは分からないとのことで、一旦払い戻しをしました。が、Webからの払い戻しの画面で謎のエラーになり、その後サポートセンターに電話したら繋がらず…みたいな目に遭ったのですが…

あと、LCCは少ない機材を過密なダイヤで飛ばしているので、一度遅延するとその後の便は全て遅延するということになり、遅延が多いです。遅延により、到着した空港から自宅までの鉄道やリムジンバスがもう走ってない、といったことも起こります。その場合でも、ホテル代やタクシー代などは1円も出ません。

■その他

シートの前後幅が狭いとか、機内のドリンクが別料金とか、国際便でも機内食は別料金とか、マイルというシステムが無いとか、しょうもないことが色々あります。すべては価格のためです。


以上のように、使い方にコツがあるのもLCCです。価格と引き換えのリスクをどれだけ追えるかということでもあります。
それでも上手く付き合えばLCCは安い旅の味方なのです。

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安く旅をする人の強力な味方、LCCについて説明します。
LCCとはロー・コスト・キャリアの略で、その名の通り低価格を売りにする航空会社のことを指します。

日本では2000年代からLCCの新規参入が相次ぎ、今ではLCCの利用客が空港の利用客全体を底上げする時代となりました。

日本国内に就航している主なLCCの路線はこのような感じです。

Peach Aviation

ANA傘下の航空会社で、関西空港を拠点として発着している。

JetStar Japan

カンタス航空グループ、日本航空、三菱商事の3社により設立され、成田空港を拠点として発着している。カンタス航空とのコードシェアでオーストラリアへ行く便が多い。

バニラ・エア

ANA傘下の航空会社。成田空港発着便が中心。

春秋航空日本

中国系のLCCで別名・スプリングジャパン。中国への国際便が充実している。

エアアジア・ジャパン

旧エアアジアはバニラとなり、別に2014年設立。アジア各都市に就航している。

スカイマーク

LCCという名前が一般的になる前の90年代、航空自由化にて誕生したJALやANAでは無い独立系航空会社。PeachやJetStarほどLCC然としていない。経営危機の後はANAと仲良し。神戸空港発着便がある。

AIR DO

北海道(新千歳空港)を中心とした独立系航空会社だが、経営危機の後はANAと仲良し。

ソラシドエア

宮崎空港によく飛ぶ。経営危機の後はANAと仲良しでコードシェア便が飛ぶ。


と、こんな具合でしょうか。
それぞれどこの空港によく発着するかで、個性を打ち出している感じです。

この中でも、PeachとJetStarがLCCとしては有名ですが、実際の航空券予約画面を見てみると、こんな感じ。

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Peachにて、関西空港から新千歳空港まで、4,890円。実際はここに諸税・空港使用料等が入って、5,300円です。

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JetStarにて、成田空港から那覇空港まで、5,690円。実際はここに諸税・空港使用料等が入って、6,070円です。

なかなかインパクトのある値段ですね?
これだとかなりの低価格で日本中に遊びに行けそうな気がしますよね。

たまにある「セール」の時などは、さらに格安な値段になります。

LCCはこんなノリの値段で、アジア各地への就航もあるんです。台北、香港、釜山、ソウルあたりに、1万弱くらいで行けちゃう。
低予算で旅をするにはLCCは無くてはならない存在になりました。

あまり飛行機に乗らない人はLCCのことを知らない人も多いのですが、勿体ないですね。
また、お金がかかることを理由になかなか旅に出なかった人は、人生が変わるかも知れませんね。

さて、良い事ばかりを書きましたが、次回はLCCならではの注意点も書きます。
安のには理由があります。何度か痛い目にも遭ってます…

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旅の計画において最も重要で難しい所が、目的地までのルート策定です。
その場所まで、どうやって行くのか? そのためには、何時に出発する必要があるのか。そして、いくらお金がかかるのか。

これは出張などと違い「旅」なので、最短距離で一番早く行くだけではなく、道中に何かしら楽しい要素が欲しいところ。そういった要素も盛り込めるのか?もポイントです。

主な手段としてはこんなものがあるでしょう。


■自分で運転するエンジン付きの乗り物

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・車

本州・四国・九州の目的地には、基本的にどこでも車で行くことができますが、北海道や離島に行こうとすると、フェリーに載せる必要が出てきます。これはバイクでも同じですね。
ここ数年の高速道路の延伸は目覚ましく、ここ10年で大きく環境が向上しました。今まで険しい山道しか無かったところにトンネルが通り、高速道路が開通したようなローカルエリアが、数多くあります。
高速道路を利用するなら「ドラぷら」を使い、ETC割引や渋滞予測を見つつ、出発時刻を調整すると良いでしょう。わざわざ一番渋滞する時刻に突っ込むのは避けましょう。(連休初日の東名・中央道・東北・関越下りなど…)
渋滞情報は「JARTIC」で確認できます。まあ、地方はほとんど渋滞しません。

また車のメリットとして、複数人で乗って経費を割り勘すると、とても安上がりになるということが挙げられます。4人で乗れば、ほとんどの場合で鉄道やバスよりも安くなります。
デメリットとしては、一人で運転すると割高になること、お酒が飲めないこと、交通事故のリスク、維持費でしょうか。特に東京の都心などに住むと車を保持することはコストが嵩みますね。

・バイク

バイクでの旅はただの移動ではなくツーリングという物になります。バイクを乗ることそのものが大好きな人が積極的にバイクという手段を選びます。なので、あまり効率がどうといったことを他の手段と比べるのはナンセンスかも知れません。
バイクに関しても車と同じでETCの割引などがあります。
自分は乗っていないので実感してませんが、メリットとしてはやはり爽快感や自分が運転してきた感、愛車と共に旅してる感、ではないでしょうか。また、ライダーハウスやサービスエリアでの、旅先で出会った他のライダーとの交流という醍醐味もあるでしょう。
デメリットを挙げると物が乗らないとか雨に弱いとかいろいろありそうですが、それでも乗る人は乗る乗り物だと思います。

■電車

・新幹線

もっとも快適かつコストもかかるのが新幹線でしょう。使い方としては、ここぞという時に急ぐ必要がある時、疲れたので楽したい時、でしょうか。
今や鹿児島中央から新函館北斗までつながった新幹線ですが、東京から鹿児島に行くのに新幹線を使う人はあまりいないと思います。それは価格や時間が見合わないからです。
例えば東京から鹿児島中央まで新幹線で行くと、所要時間は6時間42分で値段は28,820円とのことです。しんどいですね。
これがLCCのJetStarだと、成田空港から鹿児島空港まで直行便があり、所要時間は2時間15分で7,370円とのことで、全然違いますね。
長距離ではなく中距離、200~400kmくらいであれば新幹線は有効だと思います。

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・在来線・私鉄

ローカルに行こうとすると、必ず乗ることになります。乗らざるをえません。
しかしながら、ローカルであればあるほど本数が少なく、使い物にならなくなっていきます。待ってたら勝手に電車がやってくるような都会の感覚は全く通用しません。
それでも乗らざるを得ない時は、必ず事前にダイヤを調べておき、自分がどの便に乗るかしっかりと見定めておく必要があります。乗り遅れるとジ・エンドです。
乗り換え案内のサイトやアプリはたくさんあるので、スマホにでも入れておきましょう。

また、ローカルであればあるほど特急列車の重要性が増します。むしろ特急以外は死ぬほど時間がかかるので、使い物になりません。
当然ですがJRや一部私鉄の特急は、乗車料金とは別に特急料金がかかります。

そうやって結局高くなり、コストとしては車を一人で運転して高速道路とガソリン代を足しても、それより高くつくことの方が多い感じです。
まあ、楽できるというのが一番でしょうか。あと、駅弁などの旅情があります。

青春18きっぷを使った旅は、それはそれで世界があるので、ここで比較するものではありません。昔は自分も散々やりました。

■飛行機

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500kmを超えるような長距離の旅となると、飛行機を組み込みましょう。
飛行機と言っても様々な空港と様々な航空会社があり、その組み合わせは多岐にわたっているため、一筋縄にはいきません。

航空会社には3種類あり、JAL・ANAといったフラッグキャリア、スカイマーク・AirDO・ソラシドエアといった独立系(または準LCC)、Peach・JetStar・春秋航空といったLCCです。
それぞれ、丁寧できめ細かいフルサービスのフラッグキャリアから、徹底的にコストカットして客に厳しいLCC、その中間の独立系といった感じでしょうか。

コストを重視したいときは迷わずLCCを選択したいところですが、LCCは発着空港が限られており、必ずしも目的の場所までの発着便があるとは限りません。
この辺は改めて考察したいと思います。

■船

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もっとも「旅感」を感じるのは船だと思います。といっても12時間以上乗るような長距離フェリーから、2時間程度の離島や海峡フェリー、30分くらいの短距離のものまで色々あります。
2時間以内のフェリーについては路線バスのようなもので、たまたま道路が無かったから乗るという感覚ですが、12時間以上のフェリーに乗る意義はというと「車を運べる」「意外な場所に寝ながら行ける」「旅情」の3つだと思います。最近は「安い」というのもあり、人気が上がっているそうです。

12時間以上も乗る長距離フェリーの航路は限られており、

1 新日本海フェリー:舞鶴・敦賀~小樽・苫小牧等
2 商船三井フェリー:大洗~苫小牧
3 太平洋フェリー:名古屋~仙台~苫小牧
4 オーシャン東九フェリー:東京~徳島~北九州(新門司)
5 阪九フェリー:大阪・神戸~北九州(新門司)
6 フェリーさんふらわあ:大阪・神戸~九州(別府・大分・鹿児島)
7 名門大洋フェリー:大阪~新門司
8 宮崎カーフェリー:神戸~宮崎

といった航路です。

車やバイクを運びたいからといった理由があればともかく、ただ乗るだけであれば、圧倒的にLCCでサクっと行った方が安上がりで早いわけですが、あえて長距離フェリーを選ぶことで、違う景色を見ることができると思います。

ただしフェリー乗り場は限られているので、そこまで行くことが大変だったりします。
関東から北海道にフェリーで行く場合は、茨城の大洗港まで行かないと乗れません。
また、長距離フェリーの場合、携帯の電波は長時間入りません。

■長距離バス

夜行バス・高速バスなどの長距離バスは、鉄道の補助的な手段だと思います。ただ鉄道の代替として使うと鉄道より安く、鉄道より遅く、鉄道より快適性で劣るといったものですが、意外なところに連れて行ってくれる路線があるのも楽しいところです。例えば大阪~仙台なんていう路線があるのも高速バスならではでしょう。
高速バスは人によって向き不向きが強めにあります。騒音や振動、隣の人のいびきなどに敏感な人は眠れないかも知れません。最近はかなり快適な仕様になった高速バスもありますが、新幹線と同じくらいの値段がします。

■自転車・徒歩

こういった手段を選ぶ人は、誰が何を言っても聞かない人でしょうけど、この手段でしか見えない景色があるのではないでしょうか。
それぞれ、それなりの装備が必要だと思いますが、詳しくないので割愛します。

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旅にはテーマが必要。何でもいいからテーマを持つことについて前回書きましたが、今回はテーマから計画を作ることについて。

決めたテーマに沿えるためには、その場所に行き、その行動をする必要があるわけですが、旅というのは時間もお金も有限なので、何でもかんでも全てやるといった欲張りなことはできません。
何か一つやろうとするなら残りのことは捨てる。余力があれば残りのことを少しずつ取り入れていく、といった優先順位を意識しながら計画を立てる必要があります。

たとえば前回出した「新穂高の山からの景色を見る」がテーマの場合、絶対に必要な計画としては、「新穂高の山まで行く」「山の上で景色を見る」「新穂高の山から帰る」の3つは何よりも優先させる必要があるのです。当たり前ですね。
そこから掘り下げ、自宅から新穂高まではどういうルートで行くのか、いくらかかるのか、時間はどれくらいかかるのかを調べ、何時に到着するのか?を割り出します。
そして、何時に現地を出て、何時に帰宅するのか?まで計画を立てます。

この基本計画がしっかりと立てられれば、ひとまずOK。最低限の旅は出来そうですね。
ここからは、いかに旅のバリエーションを拡げるか?を考えて、余力の範囲で計画に練りこんでいきます。

例えば、山を下りたところから30km離れたところに秘湯があるとします。
その秘湯は朝7時から開いてるけど、夕方の16時には閉まってしまうとします。
新穂高と秘湯、両方行くにはどうするか?となります。夕方16時に閉まるのはなかなかタイトですよね。でも朝7時から開いているようです。
では、朝7時には間に合わなくても、朝9時くらいに先に秘湯に入ってから山に向かうように計画を変更することにします。

30km離れた先の秘湯までの移動はレンタカーだとすると、レンタカーを借りる時間と30km移動する時間が必要です。
レンタカーの営業所はだいたい朝8時くらいから開いているので、8時に借りると、8時半には出発できます。
そこから30km、山道なので平均速度は40kmくらいで考えると、まあ50分くらいかかりそうかなと。
とすれば、秘湯には9時半には着くことになります。

でも、新穂高の山に登るのが目的なので、あまりゆっくりしていられません。12時には山の上にいたい。となれば、そこから逆算し、秘湯からロープウエー乗り場のところまでの距離を調べます。すると60kmとのことなので、1時間少し。ロープウエーと徒歩で1時間。なので、10時には秘湯を出発しないといけなくなります。
せっかくの秘湯なのに30分しか居られないのは少々せわしないですが、メインテーマじゃないのでばっさりと切り捨てます。これが結構肝心です。

とまあこんな感じで、テーマを決めたらそのテーマを守り抜くように、計画を立てていきます。ここがブレると何しに行ったか分からなくなりますね。

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高知でのCOMFORT第1回目を終えて、次回COMFORTはおそらく来年まで無いので、この期間にぼちぼちと旅に関するテキストを書いていこうと思います。

まず1回目は、「旅のテーマを明確にする」

旅にはテーマが必要です。どんなテーマでも良いと思います。
でも、何かしらのテーマが無いと、旅になりません。
(それが「出張」や「営業」などとの違いです)

テーマは「目的」でもあります。多くの場合、何かしらのアクティビティを達成することです。
でももっと漠然と、「感じる」とか、旅の途中も全て含めて「過ごす」や「ふれ合う」といったものでもいいと思います。

旅のテーマとして最もメジャーなものは、「○○を見に行く」ではないでしょうか。テレビや写真やYouTubeではなく、自分の目で実物を見る。それによって、次元の違う感動を得ることが出来るでしょう。

例えば、新穂高の山からの風景を見に行く、とします。
写真や動画でいくらでも見れるのですが、わざわざ岐阜県に行き、延々と山道を走り、ロープウエーに乗り、新穂高の山の上まで行くのです。

その道中で、新穂高の周りはどのような風景なのか、どのような食べ物があるのか、新穂高はどのような形の山なのか、どのような植物が生えているのか、ロープウエーはどのような形なのか、どんな人が乗っていてどんな会話をしていたか、山の上の気温はどうだったか、山の空気はどんなにおいか、坂や階段はキツかったか、風は吹いていたか、鳥は鳴いていたか…といった五感で感じる情報がたくさんあるはずです。

そういった道中での情報全てが旅であり、テーマに含まれていると思います。
写真や動画では絶対に分からない部分ですね。

旅をするには、まず何かしらのテーマを決め、テーマに沿ってルートを決め、その道中で感じること全てを旅とするのが良いでしょう。

ちなみに、どんなテーマがあるでしょうか?
これこそ千差万別。1000人いたら1000個のテーマがあるものです。

例えば「新穂高の山に行く」というテーマだけでも、
・山の写真を撮りに行く
・珍しい高山植物を見に行く
・ロープウエーに乗りに行く
・ハイキングする
・ふもとでソフトクリームを食べる
・紅葉を楽しみに行く
・避暑地に行って涼む
など、人によってさらに色々なテーマがあります。

面白いのは、「ロープウエーに乗りに行く」という単純なテーマを持っていたとしても、その前後左右に拡がる様々な経験から好奇心を刺激されることです。
これぞ旅の醍醐味なのでしょうね。

COMFORTの場合は、「旬の食べ物を食べて」「パーティする」この2つがテーマです。
そしてそこから様々な経験が拡がります。

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